市販の点鼻薬を長期間、多用すると起こる、鼻が慢性的に腫れた状態をいいます。

点鼻薬の中には、血管収縮剤が薬剤性分に入っている物があります。(パブロン、ナーベル、ルル、アルガード、AGノーズ、ナシビン、トーク、シナクリンなど)

血管収縮剤は、アレルギーで腫れた鼻粘膜の血管に作用し、血管を急速に収縮させます。そのため、鼻づまりを早く改善させる作用があります。

しかし血管収縮剤を何度も使用すると、血管平滑筋の収縮、緩和作用が働きにくくなり、リバウンドが生じて、逆に鼻粘膜がしだいに腫れてきてしまします。すると、一回の点鼻では効果がでにくくなり、鼻づまりをとるためにより多くの回数を使ってしまい、さらに鼻粘膜が腫れてしまう方が多くみられます。

その状態を、数か月から数年続けると、下甲介の粘膜内の血管は腫れっぱなしになり、戻らなくなります。これを、点鼻薬性鼻炎といいます。

血管収縮剤の点鼻薬使用をやめて、数年で戻ることもありますが、改善しないことが多いです。(点鼻薬の乱用を止められない方も多い)

治療は、医療用の安全な点鼻薬に変更して改善を待つ、鼻の粘膜を手術で小さくする(レーザー手術や切除術)があります。

詳しくは、 「レーザ治療クリニックでの検査・治療」 のページをご覧ください。

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