副鼻腔炎は、抗生剤の進歩と食生活や衛生の改善で、最近10年くらいは重症な方はどんどん減少してきています。
鼻の中が鼻茸で充満していて、今まで未治療というような副鼻腔炎の患者さんは、年間に2,3人くらい会うかどうかです。

その中で、軽症、中等症の患者さんはまだまだ多く、初回の副鼻腔炎の治療が完治していないまま中断、放置されていることが多いです。

そのような患者さんの治療方針を決めるのに、鼻内のファイバースコピー検査、CT検査がとても有効です。
ファイバーで鼻内の粘膜状態、鼻茸を確認し、CTにて副鼻腔内の膿汁の有無、粘膜肥厚、腫瘍等との鑑別をします。

副鼻腔炎の根治治療は、現在10日間くらいの入院で、全身麻酔下におこなう‘ESS‘という内視鏡下手術が一般です。
実際、副鼻腔炎と診断されていても、仕事や家庭の事情で入院10日間はできないからと治療中断されていることが、しばしばあります。

そのような患者さんの中で、副鼻腔内の炎症は軽度で鼻茸があり、鼻づまり、鼻汁の症状がある方、鼻茸が大きく日常の呼吸に問題を生じている方、などが今回の「鼻茸手術」のよき適応となります。

クリニックでの検査・治療」のページにも詳細を掲載していますのでぜひご覧ください。

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